

理事長
鈴木 榮一
このたび魚沼基幹病院は、開院10周年を迎えました。
この節目に、地域医療の歩みを記録し共有すべく、記念誌を発行することといたしました。
当院の構想は、2000(平成12)年頃の小出病院東棟の改築要望に端を発します。以来、地元関係者や医師会、県や大学などが連携し、協議と検討を重ねてきました。2009(平成21)年には「地元案」として具体的な医療体制が示され、地域の大きな決断と期待がかたちになったのです。
また、2013(平成25)年には新潟大学・新潟県・地域医療推進機構の三者による協定により、「新潟大学医歯学総合病院魚沼地域医療教育センター」が設置され、大学教員が医師として地域医療を支える体制が整いました。
こうした歩みの末に誕生した魚沼基幹病院が、これからも地域の信頼に応え、医療の発展に貢献し続けていくことを願っております。

病院長
生越 章
魚沼基幹病院の開院から、早いもので10年が経ちました。「10年一昔」とも言いますが、開院時から診療に携わってきた者としては、つい昨日のことのようにも感じます。
高度医療と救急医療を柱に、がむしゃらに走り続けてきた10年でしたが、人手不足やベッドの確保に悩まされ、救急要請を受けたくても受けられなかった時期もありました。ようやく体制が整ったと思った矢先にはパンデミックが訪れ、先の見えない中、議論と試行錯誤を重ねながら、その時々で最善の医療を追求してきました。
この10年を支えてくださった職員の皆さん、地域の皆さん、そして当院に関わってくださったすべての方々に、心より感謝申し上げます。私たちはこの10年の歩みを振り返りながら、これからも地域に必要とされる病院であり続けられるよう、努力を重ねてまいります。
10周年記念ロゴマーク
魚沼基幹病院「10周年記念ロゴ」
魚沼基幹病院を象徴する要索として、①南魚沼のランドマークとしての「病院の外観」、 ②自然の象徴としての「越後三山」、③市民の認識としての「ドクターヘリが飛来する病院」の3つのモチーフをシンプルに組み合わせました。文字は、シンプルなタイプフェイスを採用することで、魚沼基幹病院の実績の積み重ねを表現しています。
10周年記念誌
開院以来10年間の研究・発表実績を収録した業績集は、
こちらからご覧いただけます。 業績集PDFはこちら開院10年までの軌跡
魚沼基幹病院のできごと
- 2000
- 小出病院東病棟の早期改築要望
- 2002
- 6月
- 県知事が基幹病院整備の方針表明
- 2011
- 5月
- 『魚沼基幹病院(仮称)整備基本計画』 策定
- 2012
- 3月
- 魚沼基幹病院(仮称) 建設着工
- 4月
- 一般財団法人地域医療推進機構 設立
- 荒川正昭理事長 就任
- 6月
- 議会において、一般財団法人地域医療推進機構が
魚沼基幹病院の指定管理者として指定される
- 議会において、一般財団法人地域医療推進機構が
- 2013
- 2月
- 魚沼基幹病院(仮称)の名称決定
- 新潟大学、新潟県、地域医療推進機構の間で『新潟大学医歯学総合病院魚沼地域医療教育センターに関する協定書』締結
- 4月
- 内山聖病院長 就任
- 内山聖病院長 就任
- 2015
- 3月
- 魚沼基幹病院 竣工
- 6月1日
- 開院(稼働病床:308床)
- 開院(稼働病床:308床)
- 2016
- 11月
- 西6病棟 一部開棟
(稼働病床:328床)
- 西6病棟 一部開棟
- 12月
- 苗場プリンスホテル連携協定 締結
- 苗場プリンスホテル連携協定 締結
- 2017
- 1月
- 動体追跡放射線治療システム 稼働
- 動体追跡放射線治療システム 稼働
- 3月
- 西6病棟 一時閉鎖
(稼働病床:308床)
- 西6病棟 一時閉鎖
- 6月
- 定位放射線治療開始
- 2018
- 4月
- 基幹型臨床研修医(2名)初採用
- 循環器内科 医師1名体制に
- 6月
- 3テスラMRI 導入
- 10月
- 臨床検査室 ISO15189認証取得
- 臨床検査室 ISO15189認証取得
- 12月
- エイズ治療拠点病院に指定
- 2019
- 4月
- 西6病棟 一部開棟
(稼働病床:308床)
- 西6病棟 一部開棟
- 10月
- 西6病棟 地域包括ケア病棟開棟
(稼働病床:356床)
- 西6病棟 地域包括ケア病棟開棟
- 11月
- O-armイメージングシステム 導入
- O-armイメージングシステム 導入
- 2020
- 3月
- 内山聖病院長 退任
- 4月
- 鈴木榮一病院長 就任
- 腫瘍センター開設
- 院内PCR検査 開始
- 鈴木榮一病院長 就任
- 9月
- 土曜日リハビリテーション 開始
- 2021
- 2月
- 西5病棟 開棟(稼働病床:405床)
- 西5病棟 開棟(稼働病床:405床)
- 4月
- からだにやさしい治療センター 開設
- 地域がん診療連携拠点病院 指定
- 2022
- 1月
- 患者さん向け広報誌「きかんのみかた」 創刊
- 患者さん向け広報誌「きかんのみかた」 創刊
- 2月
- 西6病棟 地域包括ケア病棟から一般病棟へ変更
(稼働病床:356床)
- 西6病棟 地域包括ケア病棟から一般病棟へ変更
- 4月
- 循環器内科 3名体制再開
- 循環器内科 3名体制再開
- 10月
- 荒川正昭理事長 逝去
- 鈴木榮一理事長 就任
- 2023
- 2月
- 特定行為研修指定研修機関 指定
- 5月
- 名古屋大学医学部附属病院との連携・協力に関する
基本協定書 調印
- 名古屋大学医学部附属病院との連携・協力に関する
- 6月
- 血液内科 常勤医不在になる
- 8月
- 紹介受診重点医療機関になる
- 2024
- 2月
- 病院機能評価(3rdG:Ver.3.0)
認定取得
- 病院機能評価(3rdG:Ver.3.0)
- 2025
- 2月
- 『経営改善プログラム』策定
- 3月
- 鈴木榮一病院長 退任