循環器内科

ドクター 時間
笠井 督雄 午前      
大学医師    

※受診には予約が必要です

※ペースメーカー外来 月曜日午後

循環器内科は文字通り血液の循環に関わる心臓と血管の病気を専門に扱う診療科です。対象となる疾患は下記の如く多岐にわたり、治療方法も内科と聞いて一般に想像されるように薬を使って症状を緩和するものから、カテーテルと呼ばれる細い管を用いて病巣に直接介入して根治を目指すものまで様々な選択肢があり、患者さんの病態に合わせて使い分けます。

 

疾患名 内容
虚血性心疾患 心臓に酸素や栄養を運ぶ血管(冠動脈)の動脈硬化が原因となって起こる病気を総称して虚血性心疾患と呼び、狭心症と心筋梗塞とに大別されます。狭心症は一時的に心臓が酸素不足になることで胸痛発作を繰り返すもので、薬物治療やカテーテル治療が症状緩和に有効です。一方、心筋梗塞は冠動脈が完全に詰まった状態であり、心臓への血流が途絶えて激しい胸痛が続くとともに、そのまま放置すると心筋の壊死が進行して命に関わる危険な状態になるため、一刻も早く専門施設に搬送して適切な治療を行う必要があります。
末梢血管疾患 動脈硬化が原因となって四肢の血流が低下する病気を閉塞性動脈硬化症と呼びます。太腿やふくらはぎが痛んで長い距離を歩くことができない間欠性跛行が典型的ですが、下肢の冷感やしびれが主症状のこともあります。閉塞性動脈硬化症のある患者さんは既に動脈硬化が全身に及んでいる場合も多いため、合わせて評価を行います。
静脈血栓塞栓症 下肢の静脈がうっ滞することで血栓ができてしまい、血の巡りが悪くなって足がむくんだり、剥がれた血栓が血流に乗って肺の動脈を詰めてしまう病気です。大量の血栓が肺動脈に流れ込むとショック状態に陥ることもあります。いわゆる“エコノミークラス症候群”も同様の病態です。薬を使って血栓を溶かす治療が中心となります。
心房細動 正常な心臓は心房にある洞結節からの電気信号を受けて規則正しいリズムで動いていますが、心房内で異常な電気信号が発生して心房が1分間に300回以上もの回数で震えるように動く状態が心房細動です。心房の中で血液が澱むため血栓ができやすくなり、脳梗塞のリスクが約5倍に跳ね上がるため、血栓を予防するために内服治療を行います。自覚症状としては動悸や息切れ・胸の不快感などが挙げられますが、無自覚のまま健康診断などで発見される場合も多くあります。心房細動と言われたら、すぐにかかりつけ医に相談しましょう。
頻脈性不整脈 正常範囲を越えて脈が早くなる不整脈を頻脈性不整脈と呼び、心房粗動、心房頻拍、発作性上室性頻拍、WPW症候群、心室頻拍、心室細動など多くの病態があり、単に動悸を感じるものから失神に至るものまで重症度も様々です。近年これらの不整脈に対する治療はめざましく進歩しており、薬物治療のほか、カテーテルを用いて頻脈の原因となっている病巣を焼灼するカテーテルアブレーション、致死的な不整脈が起きた場合に自動診断して治療を行う植え込み型除細動器など、多くの治療手段があります。
徐脈性不整脈 正常範囲を越えて脈が遅くなる不整脈を徐脈性不整脈と呼び、洞不全症候群、房室ブロックなどがあります。脈が遅すぎても動悸・息切れや立ちくらみ・失神などの自覚症状がみられます。強い症状を伴う場合は、しばしばペースメーカーの植え込みが必要になります。
弁膜症 全身に血液を有効に送り出すために心臓には4つの“逆流防止弁”が備わっていますが、これらの弁が様々な原因によって狭くなったり、きちんと閉じなくなったりすると血液の循環が上手く行かなくなります。薬で心臓の負荷を軽くしてあげることで症状を緩和できますが、重症例では手術が必要になる場合もあります。
心筋症 心臓の筋肉自体の異常で心臓の働きが低下する病気です。遺伝的背景を持つものもあり、病態に応じた治療を行います。薬による治療が有効な場合が多いのですが、一部の重症例では酸素療法、陽圧呼吸療法、心臓再同期療法などの非薬物療法を併用し、最終的には人工心臓の装着や心臓移植を検討することもあります。
先天性心疾患、
肺高血圧症、
大動脈瘤、
大動脈解離、
心筋炎ほか
 

 

笠井 督雄

新潟大学地域医療教育センター 特任教授 循環器内科部長

平成30年度(2018.4~2019.3)

 

論文(原著)

 

Nanasato M, Matsumoto N, Nakajima K, Chikamori T, Moroi M, Takehana K, Momose M, Nishina H, Kasai T, Yoda S, Kiso K, Yamamoto H, Nishimura S, Yamashina A, Kusuoka H, Hirayama A, Nishimura T.  Prognostic impact of reducing myocardial ischemia identified using ECG-gated myocardial perfusion SPECT in Japanese patients with coronary artery disease: J-ACCESS 4 study. Int J Cardiol 267: 202-207, 2018.

 

論文(総説)

 

汲田伸一郎、吉永恵一郎、宮川正男、百瀬 満、木曽啓祐、笠井督雄、納谷昌直. 心臓サルコイドーシスに対する18F-FDG PET検査の手引き 2018年改訂. 日本心臓核医学会誌  21 (1): 22-41, 2018.

 

笠井督雄. 冠動脈形成術(PCI)の前には虚血の証明が必要~期待される負荷心筋シンチの役割~. 新潟県医師会報  821: 2-6, 2018.

 

Kasai T, Chikamori T. Problems of Cardiac Sarcoidosis to Be Solved: Considering Clinical Guidelines. Ann Nucl Cardiol 4 (1): 110-113, 2018.

 

山岸正和、玉木長良、笠井督雄 他. 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン(2018年改訂版) 担当箇所:7.2 負荷心筋血流イメージング

 

中村正人、夜久 均、笠井督雄 他. 安定冠動脈疾患の血行再建ガイドライン(2018年改訂版) 担当箇所:1.2 非侵襲的虚血評価

 

著書

 

Kasai T.  Myocardial Viability Assessment in Predicting Prognosis and Providing Optimal Management for Ischemic Left Ventricular Dysfunction. FRONTIERS in MYOCARDIA Bentam Books: 29-56, 2018.

 

学会・研究会・講演会

 

笠井督雄. 診療報酬改定で期待される負荷心筋血流シンチグラフィ. 第18回日本核医学会春季大会・ランチョンセミナー, 口演, 東京, 2018/5/13.

 

笠井督雄. 診療報酬改定で期待される負荷心筋血流シンチの役割. 新潟県不整脈カンファレンス2018, 口演, 新潟, 2018/5/28.

 

笠井督雄. エキスパートフィルムリーディング. 第53回心臓核医学談話会, 口演, 東京, 2018/6/30.

 

Kasai T. It’s time to advocate the power of myocardial perfusion imaging. 第28回日本心臓核医学会, 口演, 東京, 2018/7/6.

 

笠井督雄. 負荷心筋血流シンチ:診療報酬改定で期待される虚血検出の役割. 第28回日本心臓核医学会・ランチョンセミナー, 口演, 東京, 2018/7/7.

 

笠井督雄. 虚血診断における負荷心筋血流シンチグラフィの活用. 座談会(平成30年度診療報酬改定を受けて~機能的虚血評価の意義~), 口演, 東京, 2018/7/28.

 

笠井督雄. 疫学予防. 第66回日本心臓病学会, コメンテーター, 大阪, 2018/9/7.

 

笠井督雄. 診療報酬改定で期待される虚血検出の役割. 14th Good Job Conference in Niigata, 口演, 新潟, 2018/10/13.

 

笠井督雄. フィルムリーディング. 第22回心臓核医学フォーラム, 口演, 東京, 2018/10/20.

 

笠井督雄. 薬剤負荷心筋シンチにおける運動負荷併用法の有用性. 心筋血流イメージング×Physiological PCI カンファレンス in 浦安, 口演, 千葉, 2018/11/6.

 

笠井督雄. 不整脈を専門としない循環器内科医の心房細動診療. 塩沢医会, 口演, 南魚沼, 2018/11/7.

 

笠井督雄. 正確な機能的虚血評価の為に-技術的側面から-. 第58回日本核医学会・日本心臓核医学会ジョイントセッション, 口演, 沖縄, 2018/11/16.

 

笠井督雄. 負荷心筋血流シンチ:診療報酬改定で期待される虚血検出の役割. 第56回名古屋心臓核医学研究会, 口演, 名古屋, 2018/12/1.

 

笠井督雄. 心房細動診療と患者指導. かかりつけ薬剤師スキルアップセミナー, 口演, 南魚沼, 2018/12/19.

 

笠井督雄. 診療報酬改定で期待される負荷心筋血流シンチの役割. 群馬心臓核医学読影勉強会, 口演, 群馬, 2019/1/17.

 

笠井督雄. Appropriate PCIを目指す際の負荷心筋SPECTの役割. 第29回日本心血管画像動態学会, 口演, 久留米, 2019/1/25.

 

笠井督雄. 強化スタチンと生活指導および運動療法で軽快した不安定狭心症の1例. 第29回日本心血管画像動態学会, ポスター, 久留米, 2019/1/25.

 

笠井督雄. 心臓核医学検査の解釈に必要な知識. Seminar in Nuclear Cardiology Niigata, 口演, 新潟, 2019/1/29.

 

笠井督雄. 心筋SPECT読影道場 Advanced(実践編). ニュータウンカンファレンス, 口演, 神戸, 2019/2/9.

 

笠井督雄. 不整脈を専門としない循環器内科医の心房細動診療. バイエル薬品 社内勉強会, 口演, 南魚沼, 2019/2/13.

 

笠井督雄. 負荷心筋シンチで虚血を評価する際に知っておくべきこと. 心臓核医学Web講演会, 口演, 南魚沼, 2019/2/20.

 

笠井督雄. 診療報酬改定で期待される負荷心筋血流シンチの役割. 第30回火の国RIカンファレンス, 口演, 熊本, 2019/3/8.

 

笠井督雄. 診療報酬改定で期待される負荷心筋血流シンチの役割. 東信・北信地区心臓核医学講演会, 口演, 長野, 2019/3/13.

 

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