腹腔鏡下卵巣腫瘍摘出術

からだにやさしい腹腔鏡下手術

腹腔鏡下手術は従来の開腹手術のようにお腹を大きく切るのではなく、お腹に4か所の小さな穴(5〜12mm)を開けて、カメラで確認しながら手の代わりとなる鉗子を操作して行う手術です。開腹手術と比べ腹腔鏡下手術には、術後の傷の痛みが少ない、傷が目立たず美容面で優れるなどのメリットがあります。また、術後の全身状態の回復が早いため、入院期間は1週間で、デスクワークであれば退院後すぐに仕事復帰可能です。当院では3Dカメラを使用し、日本産科婦人科内視鏡学会の腹腔鏡技術認定医を含むチームで治療を行っています。当院受診後、1~2カ月以内には手術を実施することが可能です。

腹腔鏡下卵巣腫瘍摘出術とは

卵巣は子宮の左右に一つずつあり2~3cm程度の大きさですが、卵巣腫瘍は大きいものでは30cmを超えることもあります。腹部膨満感、下腹部痛、頻尿などの症状を認めますが、無症状で経過することも多いです。卵巣腫瘍が破裂、茎捻転といってねじれてしまうと突然の強い下腹部痛が出現することもあります。卵巣腫瘍には様々な種類がありますが、良性腫瘍、境界悪性腫瘍、悪性腫瘍に分類されます。子宮内膜症性嚢胞や奇形腫などの良性腫瘍が疑われる場合、腹腔鏡下手術を施行します。腹腔鏡で観察しつつ、卵巣腫瘍のみ、あるいは付属器(卵巣+卵管)を摘出します。切除した卵巣腫瘍は回収バックに収納し、臍部の創部から体外へ摘出します。

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