経尿道的尿路結石砕石術(TUL)・経皮的尿路結石除去術(PNL)(レーザー)・体外衝撃波結石破砕術(SWL)

尿路結石症とは

尿路結石症とは、尿路(腎臓から尿道までの尿の通り道)に、結石(尿に含まれるカルシウム・シュウ酸・リン酸・尿酸などが結晶化したもの)ができる病気です。結石のできる位置によって、腎結石(腎臓内にある結石)、尿管結石、膀胱結石などと呼ばれます。

尿路結石症の治療

尿路結石には緊急を要する病態とそうでないものがあり、治療についてもいくつかの方法があります。結石が自然に排出されるまで経過を待つ保存的な治療のほか、結石を砕く経尿道的尿路結石砕石術(TUL)、経皮的尿路結石除去術(PNL)、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)などがあります。

経尿道的結石砕石術(TUL)

経尿道的結石砕石術(TUL)は尿道から細い内視鏡を入れ、尿管または腎臓の結石を、レーザー砕石装置で砕石し、手術中に取り出します。内視鏡は硬性内視鏡か軟性内視鏡のいずれかで、治療部位により選択されます。入院期間は3日、治療効果の高い手術で、現在一番初めに選択される手術です。

経皮的腎・尿管砕石術(PNL)

経皮的腎・尿管砕石術(PNL)は背中に小さな穴を開け、そこから内視鏡を入れ、腎臓の結石を砕石し、取り出します。比較的大きな腎結石に対して行われることが多い事が、TULとの違いです。結石片は、比較的短時間で体外に取り出すことができます。反面、腎臓に穴を開けるので出血のリスクもあります。入院期間は、1~2週間程度です。

最近、腎結石に対するTUL併用PNL(ECIRS)も行われてきており、今後行っていきたいと思います。

体外衝撃波砕石術(ESWL)

体外衝撃波砕石術(ESWL)は体の外から衝撃波を当て結石を割り、尿と一緒に排石させます。外来治療も可能で、入院の場合でも1~2日程度、高齢の患者さまには負担の少ない治療法です。反面、排石までには時間がかかります。現在治療の不確実性から最初に選択される手術ではなくなりました。

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