DMAT東北ブロック訓練及び政府主催の大規模地震訓練に参加して
救命センター看護師の中山です。
皆さんは「DMAT」という言葉をご存じでしょうか。近年の日本は数多くの自然災害を経験しており、「DMAT」という言葉が浸透してきているのでご存じの方も多いのではないでしょうか。
簡単に説明すると「災害派遣医療チーム」のことです。
※DMATについて過去の訓練の概要については、救命センターのブログに記載してあるので興味のある方は探してみてください。
今回参加した訓練の概要と災害医療に対する私の考えをお伝えしたいと思います。
9月5日~9月6日に新潟県が所属する東北ブロック訓練と政府の合同訓練に参加してきました。当院からは「医師・看護師・業務調整員」の計5名で参加してきました。
研修場所が遠方だったため、盛岡駅周辺で前泊しました。陸路で約8時間・・・休憩をはさみながら運転者を交代し、安全運転でホテルに到着した頃はみんなへとへとでした。
みんなで夕食をとりながら翌日与えられるミッションの予想をたて、各自の役割を再確認しました。
9月6日 訓練当日
最初の参集場所は、午前7時30分に岩手県の東北自動車道岩手山SAでした。
到着するとすでに全国から多くのチームが集まっており、各チームの救急車がずらりと並んでいる様子は圧巻でした。



受付を済ませるとミッションが与えられます。当院のミッションは「青森県八戸市の指揮所に行き、次のミッションを受けるように」とのことでした。再び車両で約90分移動し、参集場所に着きました。そこでまた次のミッションを与えられ「八戸市民病院で病院支援」となりました。



活動場所に着き、担当者との打ち合わせ後、当チームに与えられたミッションをメンバー全員で協力しながら完遂することができました。
訓練終了後は約300km離れた郡山市へ移動し後泊。
9月7日、基幹病院到着は正午頃でした。
まる三日間の移動距離は1400km・・・みんなへとへとになって片付けをした後、解散となりました。
車内では普段かかわることのないメンバーと災害医療に対する考えや、プライベートなどの話をして普段と違った一面を発見することができました。
最後に私が災害医療に対して思うことは「有事の際に確実に行動するために必要なことは、普段の業務を基本として、確実に正確に実践していくこと。スタッフとの関係を良好に保ち、助け合う精神を忘れないこと。また日頃から物品や心の準備を怠らない」ことです。
当院には日本DMAT隊員が約20名います。少しでも興味を持っていただけた方がいたら声をかけてくださいね。