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魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
救命センタースタッフが不定期、順不同で書き綴ります。

“あきらめない強い心”が起こした奇跡

救命センター医師の山口です。

 

Sさんは20代のスポーツが大好きな女性です。

その日は、自宅のある関東から湯沢のスキー場に来ていました。

 

スキー滑走中の事故でした。一瞬の出来事とは言え、あまりに大きな事故でした。

 

病院に救急搬送されて、緊急手術を受けました。

しかし、その後も手足はほとんど動かない状態でした。

 

翌朝、私はSさんと勤務交代で初めて対面しました。

このような事故の患者さんは、これから先の人生や、職がどうなってしまうのだろうと不安や恐怖、失望などで頭の中は混乱しています。

話をしたがらない方も多いです。

初めて会う時はこちらもとても緊張します。

 

予想に反して、Sさんは晴れやかな穏やかな表情でした。

びっくりしました。

今まで、こんな表情の患者さんはみたことがありません。

もしかしたら、ケガのことをあまり知らされていないのかな?

 

そんなことはありません。

彼女は自分の状況を、十分理解できていました。

落ち込むのは1年に1回だけと前から決めていたそうです。

前を向いて、今をしっかりと生きるというオーラが彼女から出ているのを感じました。

 

入院中、何度かつらいこともありましたが、彼女は前進しました。

新潟県のいろいろなことを看護師から楽しそうに聞いていました。

一般病棟へ移ったあとも、リハビリをがんばっていました。

 

2ヶ月の入院で、誰もが、びっくりするほど手足が動くようになりました。

自分で車いすを使って、一般病棟から会いにきてくれました。

最後に、わたしたち救命センタースタッフにきれいな字でお手紙を書いてくれました。

 

こんなに、上手に字が書けるまでになって・・・。

わたしたちスタッフもSさんから、パワーをもらいました。

“あきらめない強い心”は、奇跡を起こすよ。Sさんがささやいています。

 

わたしたちは、あなたをずっと応援していきます。

魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
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~平成から令和へ~  救命センター新年度スタート!

救命センター師長の今井です。

 

平成31年度4月、今年度がスタートしました。

今年度は、新しく9名の看護スタッフを迎えています。(ピカピカの看護師1年生も3名います!!)

育休や認定の学校を終え、復帰してくれたスタッフも2名おり、総勢46名というメンバーで賑やかにスタートをきりました。

 

今年はPNSの3つのグループの活動を活性化し、チーム力を強化、クリティカルケア看護の向上、患者・家族に寄り添う看護を目標として1年間頑張って行こうとスタッフ全員で同じ方向に向かって走り始めました。

今回は係長をリーダーとした3つのグループのグループ名(キャッチフレーズ)とグループ目標を紹介します。

 

Aグループ、嶋田係長をリーダーとして、キャッチフレーズは『コードA』

困ったとき、仲間に助けてもらいたいとき、集合合言葉は「コードA」(飲み会も?)さすが、救命センターの顔である嶋田さんのグループ、本当にかっこいい!

目標は「お互いを助け合い、高め合い、アグレッシブ(積極的)にチャレンジします」です。

 

Bグループ、丸山係長がリーダーを務めます。グループ名は『YKB14 わいわいキラキラBグループ』です。丸山さんの明るいキャラがあふれています。目標は「グループ一丸となって向上」前向きなみんなの熱い思いです。

 

Cグループ、勝田係長が引っ張って行きます。このグループのメンバーは各々が、自分のキャラを「我が強い」集まりと思っているらしく、考え出したネーミングが『鷹』~貪欲に物事に取り組む~です。ヤクザ集団ではありません。まじめに渋いだけです。目標は「個性を生かして笑顔で発信する」です。

 

それぞれの係長がみんなの力を集結し、1年間、楽しく活動していってくれると期待しています。今後もブログで紹介していきたいと思います。

 

1年間、どうぞよろしくお願いします(*^^)v

 

魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
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ヘルメットをかぶろう!

こんにちは 救命センター医師の山口征吾です。

 

本日はウィンタースポーツの頭部外傷についてのお話です。

魚沼基幹病院は湯沢・魚沼地域という日本有数のスノーリゾートをかかえています。

そのため冬期間にはたくさんのウィンタースポーツ外傷の方が来院します。

 

転んで頭をうつことは、スキーでもスノーボードでも起こり得ることですが、病院を受診するような重い程度の方はスノーボードの方が圧倒的に多いです。

 

転倒の原因として多いものは、キッカーでジャンプし、着地に失敗して頭をうった。エッジがひっかかって、転倒した。などです。

脳しんとうが一番多いですが、脳出血などをおこして亡くなってしまった方も今シーズン1名います。

 

脳は豆腐のようなもので、頭蓋骨という容器に入った髄液という液体の中に浮かんでいます。頭に強い衝撃をうけると脳にも伝わります。豆腐は傷ついてしまいます。

 

頭部を守るために、ヘルメットがあります。

諸外国ではかなり高い割合で着用されていますが、日本人の着用率は残念ながらまだとても低いです。せいぜい2割程度でしょうか。

 

最近では、ファッション性に優れたヘルメットがたくさん市販されてきています。

ヘルメットを着用しましょうというポスターも見かけます。

少しずつではありますが、ヘルメットを着ける方が増えてきているように思います。

 

救命センターの若いスタッフに、スノーボードに行くときにちゃんとヘルメットを着けているかときくと、残念ながらニットの帽子だけだという答えが多いです。

 

あまりガミガミいうと、「このクソじじい!」と言われそうなので(うちのスタッフにそのような口の悪いものはいませんが)やめておきますが、代わりにブログに書いておきます。

 

ヘルメットをかぶろう!

 

 

魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
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院内ICLSコースに参加して

救急救命外傷センター 看護師3年目の山口です。

今回は当院で実施しているICLSについて紹介したいと思います。

初めにICLSコースとは「医療従事者のための蘇生トレーニングコース」のことで、

突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生を目標に実施しています。

心停止はどの医療機関のどの部署においても起こりうるもので、いったん発生すれば蘇生を開始するまで少しの猶予もありません。

当院は魚沼圏内唯一の三次救急病院で、状態が変化するリスクの高い患者さんも多くおり急変時への対応は欠かせないもので、医師・看護師のみならず放射線技師や検査科の方も例外なくICLSコースを受講しチーム蘇生を行えるよう取り組んでいます。

私自身も救急救命センターで勤務しており、どの部署よりも急変リスクが高く迅速な対応を求めらるため、欠かせない知識・技術であると考えていますが、救急救命センターに勤務しているから欠かせないものではなく、医療従事者として1人でも多くの命を救うために必要なことであると考えています。

そのために私自身がICLSコースのインストラクターとなり当院の医療従事者が院内急変時に迅速なチーム蘇生を行い、一人でも多くの人を救えるようこれからも取り組んでいきたいと思っています。

魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
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苗場プリンスホテルでの講習会に参加して

救命センター看護師の山本渚です。

12/5に苗場スキー場の心肺蘇生法と外国人患者さんへの対応英会話伝達講習に行ってきました。

大勢のスタッフの前での伝達講習で、私も緊張もしましたが、苗場プリンスホテルのスタッフのみなさんは真剣な眼差しで学んでくれていました。

また、今年度は英会話講習も行いました。

イギリス人講師のニックと一緒にrepeat after me 方式で行い、こちらも実際に英語を声に出して頂き、楽しく、実のある研修ができたのではないかと思っています。

 

スキー場では、外国人の傷病者の方も沢山いらっしゃるので、役立つ講習になったと思います。

今年でこの救急講習会は3回目になりましたが、スキー場やホテル内で心肺停止に陥り、病院に運ばれても、救命できなかったというケースもあります。このような伝達講習によって防げる死や後遺症を予防できる対応を多くの方に知ってもらうことはとても大切だと思います。

ちなみに当院では、1か月に一度の英会話研修も行なっています。

冬にかけて、外国人患者さんへの対応ができるように自分自身も勉強続けていかなければと思います(^^)

 

魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
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祝 内閣総理大臣表彰とグッドデザイン賞

こんにちは、救命センター医師の山口征吾です。

2018年も残りあとわずかになりました。今年1年いろいろな方にご協力をいただきました。この場をかりて感謝申し上げます。

 

年末に2つのおめでたい話題です。

1つ目は、私たちの取り組んでいる、雪下ろし転落防止キャンペーンで大変お世話になっている長岡技術科学大学工学部教授の上村靖司先生の越後雪かき道場です。

平成30年度防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞されました。

 

越後雪かき道場は、安全な雪下ろしを普及させるため、12年間もの間大変なご苦労をされての表彰です。

 

しかもただ単に、安全な方法を普及させるのみだけでなく、都会の若いパワーをこの豪雪地帯に呼び込むという、地域活性化も同時に成し遂げられています。

この度、本も出版されました。「雪かきで地域が育つ」是非読んでみてください。

 

2つ目ははしごの長谷川工業さんです。

ご存知の方もいると思いますが、はしごのトップメーカーです。

 

雪国の転落事故の約半数ははしごからの転落という衝撃の事実を知ったこの会社は、対策に乗り出します。

 

越後雪かき道場と共同開発したはしご“ハードルラダー”は雪下ろしのために、数々の工夫を凝らして誕生しました。

 

そして何とグッドデザイン賞を受賞!

 

このハードルラダーは私たちの雪下ろし転落防止キャンペーンの際にも、長谷川工業さんのご厚意で、実物を会場に設置。

多くの参加者に触ってもらい、大好評でした。

そして、会の終了後は地元に無料で寄贈していただきました。

 

コメリホームセンターで、カタログ販売をしているということなので、みなさんも購入してみてください。

 

2018年最後の投稿は、とても熱い人たちの受賞の話題でした。

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11月16日 旅客船事故対応訓練

救命センター看護師の北本です。

先日、DMATの訓練に参加してきたので、紹介したいと思います。

 

11月16日「平成30年度旅客船事故対応訓練」にDMAT隊員として。

看護師2名とロジスティックの計3名で参加しました。

(勇敢な海猿の方々との共演を楽しみにしながら・・・)

 

午前中は、海上保安部の巡視船ゆきつばきに、新聞社やテレビ局のスタッフの方と共に乗船させて頂きました。

職種の違う仕事の現場やそれを取材するメディアの仕事を目の当たりに見ることができたのは貴重な体験となりました。

海上保安部警備救難部主催の訓練は毎年行っているとのことでしたが、航海上での高速カーフェリーからの吊上げ救助訓練は今回が初の試みとのことでした。

 

その後、佐渡汽船ターミナル岸壁に着けた高速カーフェリー「あかね」の船中での2次トリアージ訓練を行いました。

黄色タグの患者さんの場合など、看護師による2次トリアージから救命士や機動救難士によって骨折疑い患者の四肢固定など、互いに声掛けしながら協力し合うことができたと感じています。

訓練に参加することで他職種間であっても共通認識を再確認し、顔の見える関係をより深めることで緊急事態に安心した連係プレーを発揮することができると考えます。

カーフェリーは普段通りに運行していることもあり、短時間の中で、患者役の演技だけではわかりにくいことも多々ありましたが、フィジカルを駆使し本人から情報を得ようとするため実践的であったと思います。

今回、研修参加させていただいたことによって他施設、他職種を超えて連携プレーを実践的に学ぶことができたと感じました。

相手と情報共有しながら互いの知識技術を引き出しつつ協力し合うことが実践現場で連携プレーに繋がっていくと思います。

 

「いつか起こるかわからない、その時のために」これからも頑張っていこうと決意を新たにした一日でした。

 

魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
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キーワードは“引きずる”

みなさん、こんにちは

救命センター医師の山口征吾です。

 

先日、院内の火災訓練がありました。

 

今回も、入院患者さんの避難訓練を盛り込みました。

 

上の階から下の階へ避難することを、垂直避難と呼びます。

また、同じ階で火元から防火扉の反対側へ避難することを水平避難。

防火区画で守られた部屋に閉じこもり、救助を待つことを籠城避難といいます。

 

下の階に逃げるのが一番よいのですが、まったく動けない入院患者さんを移動させるのはとても大変です。特に垂直避難はつらいです。

 

担架で搬送するということもあるわけですが、非常に重たいですし、患者さんを落としてしまう危険だってあります。

病院はやはり女性の職員が多く、一部の人を除けば非力です。(笑い)

 

そこで魚沼基幹病院では、開院時から“引きずる担架”を購入し、準備してきています。

“引きずる担架”はエアーストレッチャーとレスキューキャリーマットの2種類があります。

 

患者さんを落とす心配がないこと、少人数での移動が可能なことが大きなメリットです。

階段も引きずることで、スムーズな移動が可能です。

 

エアーストレッチャーは底にポリエチレン製板を装着していますので、そりのように引きずることができます。

レスキューキャリーマットは底に板はついていませんが、魅力は安価なことです。同様に引きずって、患者さんの搬送ができます。

 

魚沼基幹病院は最新の防火設備で守られていますが、油断は禁物です。

東京消防庁の調査によると、病院火災の原因で最も多いのは放火です。

 

もしもの時は“引きずる”をお忘れなく!

 

魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
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新潟DMAT隊員養成研修に参加!

救命センター看護師池田です。

 

11/1~11/3まで新潟DMAT隊員養成研修に行ってきました。

当院からは看護師3名で参加をしてきました。

 

DMATは災害医療派遣チームと言って東日本大震災や今年起こった北海道胆振東部地震といった自然災害から、電車脱線事故などの多数傷病者が出るような事故の際に医療が手薄くならないよう「救える命」をなるべく多く救命するために誕生したチームのことです。

 

DMAT隊員となるには医療従事者であっても養成研修を受講しなければいけません。

研修中TV局の方が取材に来ており、県内放送でも取り上げられました。

 

3日間仲間と一緒にぎっしりと詰まった専門的な訓練を受け、無事に新潟DMAT隊員になることができました!

活動するような災害が起こらないことが一番ですが、いざという時のために今回の研修をしっかりと振り返りたいと思います。

 

 

 

 

魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
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湯沢町スキー場安全対策連絡協議会に出席してきました

こんにちは 救命センター医師の山口です。

 

先日、湯沢町スキー場安全帯対策連絡協議会に出席してきました。

 

みなさんもご存知のとおり、湯沢町には日本有数のスキー場が多数あります。

 

昨シーズンの湯沢町のスキー場入込人数は240万人で例年並みでした。

降雪が早く、シーズンの初めは順調であったものの、3月からの高温で雪解けが早く、シーズンがやや短かったスキー場もあったとのことです。

 

各スキー場からのけが人の集計ではスノーボーダーが900人、スキーヤーが600人とのことでした。

 

魚沼基幹病院にも湯沢町のスキー場から多くのけがの方が受診されますので、会場で以下のことをお話ししてきました。

 

①ヘルメット着用率の向上にむけた啓発活動が重要

②キッカーでの重大な事故が多発しているので、注意喚起が必要

 

ヘルメットの使用で、頭部外傷が軽減できる可能性があります。最近のものは非常に軽くできていますので、みなさんも是非使用してください。

 

キッカーは雪で作られたジャンプ台です。着地に失敗すると重大な事故につながります。

気軽な気持ちでキッカーに入り、けがをするケースが目立ちます。十分注意してください。

 

さて、会議のなかではゲレンデの安全対策、雪崩対策、けが人への迅速な対応、各種訓練などが紹介されました。

 

各スキー場、警察、消防、国土交通省、NEXCO東日本、湯沢町、関東森林管理局の代表者が参加されていて、厳しい冬の安全管理をされているのが、よくわかりました。

 

新潟のスキー場は安全管理がしっかりされているので、この冬はぜひみなさんもお出かけください。

写真は会場の湯沢町役場と塩沢地区の景色です。湯沢町は曇りで山が見えませんでした。