”速い!易い!巧い!CT” 絶賛稼働中です!!

基幹病院ブログ

循環器内科の佐藤です。

2月3、4日にパシフィコ横浜で開催された日本PCIフェローコース、3月8、9、10日に神戸で開催された日本循環器学会総会に参加してきました。

まず日本PCIフェローコースですが、日本を代表するカテーテル治療のスペシャリストやトップランナーの先生方を講師に招いて、若手医師向けにカテーテル治療の基礎から応用まで、みっちり2日間で勉強する会です。
魚沼基幹病院での心臓カテーテル検査・治療を再開してから2期目になりますが、件数は大幅に増加しており、幸運なことに私に参加のお話が来ましたので、喜んで参加させていただきました。まだまだ実力不足を実感する点が多かったですが、安定した水準のカテーテル検査・治療を提供できていると実感できました。本会で学んだことを当地域の患者さん方に少しでも還元しようというモチベーションを更に強くしてくれました。

つづいて日本循環器学会総会ですが、症例報告が採択されましたので、発表してまいりました。カテーテル治療後、ステント留置後などには抗血栓薬が少なくとも2剤必要になることが多く、高齢など出血リスクの大きな患者さんには出血性合併症の問題が付きまとうことになり、我々医師も日々悩んでおります。これが日本、とりわけ地域医療の実状です。当科は少しでも抗血栓療法の期間を短縮することを心掛けて治療にあたっております。大いに学んだ3日間でした。

こんな話をしておいて申し訳ないのですが、3月いっぱいでの異動となってしまいますことをお詫び申し上げますと共に、宣伝です!
当院には最新モデルのCTも導入されましたので、虚血性心疾患・弁膜症といった心臓病の、より早期の診断・治療が可能になりました。これを見て、少しでも胸痛や息切れにお悩みの方がおられましたら、「新型CTのお知らせページ」をご覧ください。そのうえで、検査のご希望がありましたら、かかりつけ医から当科へご紹介いただければと考えています。
最後に、当地域での今後のカテーテル検査・治療の定着化と、長岡や新潟に行かずに地域で完結できる医療を目指して、これからも邁進してまいります。外科的治療や特殊治療が必要な場合は他地域に紹介することもありますので、ご了承願います。

虚血性心疾患、特に心筋梗塞は時間との勝負であり、治療時期を逸してしまうと救命率が急激に低下してしまいます。一人でも多くの救命のため、症状のある方には早期受診をお勧めします。

心臓病ですから、残念ながら手を尽くしても、救命できないこともあります。その度我々は自分の力量不足を悔い、日々知識・技術をアップデートする責任や義務がありますが、それだけでは学ぶことのできない大切なことを救命できなかった患者さんや御家族から教えていただいております。

長くなりましたが、今後の当地域での循環器診療の発展を願っております。

* 編集注)
タイトルの「速い!易い!巧い!」とは、「速い=高速撮影・易い=からだにやさしい・巧い=キレイな画像」という当院のCTの特徴を表しています。

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