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魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
救命センタースタッフが不定期、順不同で書き綴ります。

新潟ドクターヘリ2号機

救命センター医師の山口です。

 

先日、新潟ドクターヘリ2号機の訓練があり、

初めて魚沼基幹病院の屋上ヘリポートに飛んできました。

 

2017年春から就航予定です。

基地病院が長岡赤十字病院です。

長岡から飛んでくると

魚沼地域までは何と10分ほどです。

 

私たちの病院からも

救命センターの大橋さとみ医師が

フライトドクターとして月に1回程度搭乗予定です。

 

イタリア製のアグスタウェストランド社製AW109SPという機体で

実運用速度は時速278kmになります。

最も速いドクターヘリです。

飛行中にタイヤが収納されて、

空気抵抗が減るタイプです。

 

 

今までドクターヘリの恩恵を受けられなかった上越地域にも

すばやく飛んでいくことが可能です。

 

魚沼地域は山岳遭難が多く、

県警ヘリ、

消防防災ヘリ、

海上保安庁ヘリ(さすがに海がないので、訓練の1回だけですが)

と多数のヘリが飛んできています。

 

ずばり慣れています。

 

ということで、

今回の訓練もあっという間に終わってしまいました。

 

その時間を利用して、

小児科の先生方にも参加してもらいました。

新生児の搬送があるかもしれないので、

保育器の運搬の手順を確認しました。

 

とはいえ、

冬期間は悪天候の日が多く、

ヘリもほとんど活用できません。

 

これが雪国のつらいところです。

 

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魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
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トラクター、コンバインの悲惨な事故

トラクター、コンバインなどの事故が多発しています。

 

私たちの救命センターに搬送された事故のうち、

クルマとの衝突事故が今シーズンは3件ありました。

うち2件はトンネル内で、1件は夕暮れ時です。

 

3件の事故で合計3名の方が死亡しています。

 

具体的な事故の概要はわかりませんが、

次の2点に着目しました。

 

  1. トラクターやコンバインは道路をかなり低速で走行する。
  2. トラクターやコンバインには照明が乏しく、トンネル内や夕暮れ時には、他のクルマから視認されにくい。

 

クルマの運転手からすれば、

暗い道路で気づいた時には、すぐそこにトラクターやコンバインがいて、

衝突してしまったということになるでしょう。

 

トラクターやコンバインにもっとスピードを出せというのも無理です。

もっとも現実的な予防策は、ないのでしょうか?

 

 

トラクターやコンバインに懐中電灯やランタンなどをぶら下げて明るくし、

他のクルマからの視認性をよくするというのはどうでしょうか。

 

トラクターやコンバインは搭乗者がむき出しの状態ですので、

事故があれば、些細なことでは済みません。

 

該当される方が近くにおられましたら、

是非、お声をかけてみてください。

 

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魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
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MCLSを受講してきました

こんにちは

救命救急センターの小幡です

 

10/22に当院にて開催されたMCLSに参加してきました。

 

MCLSとは・・・「多数傷病者への医療対応標準化トレーニングコース」Mass Casualty Life Support

 

MCLSの目的は

災害現場医療に興味のある医療従事者(医師・看護師・コメディカル・病院事務官など)に

トレーニングの機会を提供し、災害現場で実施するべき医療について理解を深めることにあります。

 

コースには他職種が参加し、

講義、机上シュミレーション、実践トレーニングを通じて

災害時の初動体制やトリアージの方法などを学べる内容となっていました。

 

災害は予期せぬ時に起こり、現場はパニックとなります。

使える医療資源も時間も限られた状態の中で、救命のため多くの職種が行動を開始します。

そのような状況下で一人でも多くの命を救うために、バラバラに活動するのではなく、

多職種が統率をとり協力することでスムーズに活動できるのです。

 

また、普段顔を合わせることの少ない職種とコミュニケーションを図れることも

こういったコースの魅力であると思います。

 

このコースで学んだキーワードは

「すしあんじょう、ほうようばしょとり」

 

なんだこのキーワードは!と興味を持たれた方、

災害時に少しでも動けるようになりたいという方、

ぜひMCLSコースの受講をお勧めします!!

 

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魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
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柿の木外傷

みなさん、こんにちは。

救命センター医師の山口です。

 

そろそろ柿の実が熟してきました。

昨年に引き続き、柿の木外傷のお話です。

柿の実をとろうとして転落、救急搬送される人が後を絶ちません。

 

昔から柿の木には登るなと聞かされてきました。

本当に柿の木は折れやすいのか、インターネットで調べてみました。

 

ある園芸店の人気ホームページには、

①柿の木の枝は、折れやすい枝と健康な枝の違いがわかりにくい。

②柿の木の枝は滑りやすい。

だから私たちプロにまかせて!電話番号 ○○○-×××-△△△△

と最後は宣伝で終わっていました。(笑)

 

魚沼地域にはリンゴやミカンの木はありません。

栗は棒でたたけば自然に落ちます。

登ってとる果物といえば柿しかないのです。

 

魚沼地域では毎年数名の人が柿の木から落ちて、

大ケガをしているのは間違いありません。

最近は登って柿をとらなくてもよい、

便利な棒も発売されているようです。

みなさん、くれぐれも注意してください。

 

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魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
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停電検査

こんにちは、救命センター医師の山口です。

 

魚沼基幹病院の定期点検のための停電が10月16日にありました。

停電時間は午前8時から午前11時までの予定でした。

実際には関係者の努力で1時間早く停電は終了しました。

 

停電の間は自家発電の非常電源に切り替わりますので、

たくさんの電力を使う機器は使用できなくなります。

またシャットダウンした機器を再起動するのに時間を要したり、

思わぬマイナートラブルが発生したりします。

ということで著しく病院機能が低下します。

 

エレベーターも止まりますので、

屋上ヘリポートも使用中止になります。

ドクターヘリや防災ヘリなどの受け入れができなくなります。

 

また救急車の受け入れも制限されます。

停電開始時に緊迫した緊急内視鏡もおこなわれていましたが、

支障ありませんでした。

その後、停電中に1件の救急車を受け入れましたが、

今回は問題なく対応できました。

(停電検査のときは、他の病院への救急搬送をお願いしています)

 

当日は天気がよかったので、

バイク事故や登山中の転落事故が起きそうでしたが、

停電中は大丈夫でした。

 

救命センターは、

人工呼吸器や輸液装置、モニターなど

電気がこなくなると困る医療機器が、多数あります。

これらの機器は無停電コンセントにつながれており、

停電作業中でも全く問題ありませんでした。

無停電コンセントについてはいずれお話しようと思います。

 

どこの病院も年に1回は義務づけられています。

日が重ならないように、他病院と調整し、日程が決められます。

10月は気候がよく冷暖房が不要になるので、

多くの病院がこの時期に集中します。

 

まだオープンして1年4ヶ月の間で2回目の点検停電だったので、

不安もありましたが、うまくいってよかったです。

関係者のみなさま、おつかれさまでした。

 

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魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
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火災・避難訓練

こんにちは、救命センター医師の山口です。

第2回目となる火災・避難訓練をおこないました。

 

前回の第1回目は開院してから間もなかったので、

右も左もわからない中での訓練でした。

今回はいろいろと試行してみました。

 

担架での入院患者さんの搬送は

6階から玄関付近まで、約6分かかりました。

患者さん役が60kg未満で軽かったこと、

搬送係が男性中心で1人の搬送に6人いたこと、

避難経路の階段が空いていたことなど有利な条件でした。

実際にはこれよりはるかに時間がかかりそうです。

 

ハシゴ車はどこまでとどくのか。

南魚沼消防本部からのハシゴ車は4階までが限界でした。

高層マンションの多い湯沢分署のハシゴ車は

さらに高層階までとどくとのことでした。

 

避難器具による避難は、

重症患者さんには無理ということがわかりました。

 

防火扉の付近にはものを置かないこと、

階段の避難経路には煙を入れないようにすることなどを

消防から指導されました。

火災報知器、消火器の場所は把握しておきましょう。

 

訓練の模様を動画にしましたので、ご覧ください。

 

 “火事です。火事です。”の日本語の緊急放送のあとに

英語でも放送されます。

またパニックにならないように、

火災階とその直上階にはじめに放送がかかり、

その他の階には時間差で同じ内容の放送がされるということでした。

 

最新鋭の設備ではありますが、

普段からの備えがとても大切です。

火の用心、火の用心。

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魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
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東北ブロックDMAT実働参集訓練

10月1日から2日にかけて、

東北ブロックDMAT実働参集訓練が

山形県で行われました。

 

DMATとは

Disaster Medical Assistance Team

の略で、

災害発生時や、大規模な事故が起こった際に

速やかに現地に駆け付けて必要な介入を行う、

特別な訓練を受けた医療チームのことです。

 

今回の訓練は、

山形で大きな地震が発災したという想定のもと、

新潟と東北6県のDMAT隊員300人以上が

山形県内の各病院、空港、県庁に参集しました。

 

当院からは医師1名、看護師2名、業務調整員1名

からなる1チームで参加してきました。

 

当院のチームは、公立置賜総合病院に参集して、

DMAT対策本部の指示をうけ、

連絡が取れない近隣の病院へ行き、

被害状況とその病院がどのような助けを必要としているか

調査を行いました。

 

 

今年は、熊本地震がありました。

5年前、東日本大震災がありました。

 

新潟も近いところでは、中越地震、中越沖地震がありました。

県外から多くの支援をいただきました。

 

魚沼基幹病院は災害拠点病院です。

災害等発生時には当院のDMATが現地に行くこともありますし、

当院の近くで災害等が発生すれば、

他県のDMATが当院の支援に来てくれることもあります。

 

そんな時にもスムーズに活動するためには、

顔が見える関係がとても重要です。

DMAT隊員の顔が見える関係を構築することも、

参集訓練の重要な役割の一つだと言えます。

 

魚沼基幹病院は開院してから間もなく1年半になります。

院内、院外問わず、他職種の連携、

そして顔の見える関係の重要さは、

平時も災害時も同じだということを再確認した訓練となりました。

 

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DMATカーで出発します。

 

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参集拠点の公立置賜総合病院に向かいます。

 

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米沢市立病院の被害状況の確認に向かいます。

魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
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あわてず安全農作業

こんにちは 救命センター医師山口です。

 

十日町市内の道路わきには、

コメ作りのワンポイントアドバイスの看板があちらこちらにみられます。

おいしい魚沼産のコメの品質をさらに良くするためです。

 

少ない文字ながら的確な内容でタイムリーに掲示されることで

農家への浸透度も抜群です。

情報発信の手段・内容としてもすばらしいと感服いたします。

 

その看板が《あわてず安全農作業》に変わっていました。

稲刈りの時期で、農作業中にケガをする方が非常に多いからです。

 

私たちの救命センターにも

農作業中の事故やケガで救急搬送されたりする方がたくさんいます。

 

一番多いのが、コンバインの事故です。

コンバインはイネを刈り取り、

そのまま脱穀(イネからモミをもぎ取る)し、

袋に詰めてくれる大型の農業機械です。

操縦はコンバインの座席に座っておこない、

キャタピラで田んぼの上を走行します。

 

魚沼地域の田んぼは山間部、傾斜地の田んぼが多いのが特徴です。

道が急こう配であったり、狭かったりです。

 

1 移動中にコンバインごと横転、崖下に転落してしまうなどのケースがあります。

  移動は細心の注意をはらってください。

 

2 コンバインには回転する部分が多く、ここに手を巻き込まれて受傷するケースが

  後を絶ちません。点検は必ずエンジンを切ってから、おこなってください。

 

3 道路移動中にクルマと衝突する事故もあります。

  夕暮れ時や夜間は特に注意が必要です。

 

農作業をするみなさん、くれぐれも注意して作業をおこなってください。

 

また、消費者のみなさん、こうやって命がけで作られている魚沼産のコメです。

農家の情熱がこめられています。

おいしくいただいてください。

 

 

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魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
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救命センタースタッフが不定期、順不同で書き綴ります。

夏もおわり

救命センター医師の山口です。

 

すっかり涼しくなってきました。

暑かった夏ももう終わりです。

今年の夏は熱中症の方が昨年よりもたくさん来院されました。

熱中症は軽症から重症までいろいろです。

 

この中でもっとも重症がⅢ度の熱中症です。

生きるか死ぬかといった状態です。

意識がなく、からだが触るととても熱く、

肝障害や腎障害などをともなっています。

 

今年はそのような重症熱中症が7名来院しました。

うち4名はマラソン大会の参加者です。

近隣でマラソン大会がいくつも開催されています。

あいにく今年は大会日に気温が上昇したのが原因です。

幸いにもみなさん後遺症なく退院できました。

 

治療の基本はとにかく、すばやくからだを冷却すること。

ヒトのからだはタンパク質でできていますから、

熱で半熟卵になってしまったらもう元へは戻りません。

私たちの救命センターで使用している冷却用の機材をご紹介します。

うちわ、扇風機、霧吹き(園芸用)、青いプールです。

あまり高額なものがないのですが、有効に使用しています。

 

霧吹きでからだに水をかけながら、扇風機で風をおくります。

同時に冷やした点滴を勢いよく点滴することで、体温が下がってきます。

意識がなかった患者さんがはっきり目を開け、言葉を話せるようになってきます。

 

もっと重症のかたにはこんな方法もあります。

青いプールには水をはって、氷をたくさん入れます。

この中に患者さんを入れて冷却します。

1回だけ使用しました。

あっという間に氷がとけてなくなってしまいました。

からだがとても熱かったということです。

 

読者のみなさんも来シーズンは熱中症に注意してください。

十分な水分補給や涼しいところでの休息は大切です。

 

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魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
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初めてのメディカルラリー

こんにちは。

救命センターの阿部と申します。

 

8月27日に第2回うおぬまメディカルラリーが

開催されました。

 

※メディカルラリーとは、医療チームが模擬の傷病者を診察して、

 決められた時間内にどれだけ迅速で正確に治療を行うことが

 できるかを競い合う競技会のことです。

 

模擬傷病者は、あらかじめ決められた役に応じて様々な演技を

するので、それに対してどれだけ的確な救急処置を行うかが

鍵になります。

 

この第2回うおぬまメディカルラリー、当院からも多くの

スタッフがボランティア参加いたしました。

また、消防団の皆様や地域住民の皆様、商工会関係の皆様からも

エキストラとして参加していただき、

おかげでメディカルラリーを盛り上げることができたと思います。

 

今回の会場は

1 浦佐駅

2 八色の森公園

3 魚沼基幹病院

で行われました。

 

私は今回が初めてのメディカルラリー参加。

八色の森公園に配置、そこではコンサート中に蛇やムカデに

噛まれて傷病者が多発するという想定シーンでした。

スタッフをしながら各チームの競技をみて、

連携や傷病者への対応など、とても勉強になる一日でした。

 

ラリー当日は天候に恵まれず、常に雨が降っている状況でした。

その中でもエキストラの皆さんをはじめ、

参加したスタッフ一同、雨にも負けずに競技(コンサート?)を

盛り上げることができました。

 

一日を通して、様々な状況での傷病者への対応など、

とてもよい勉強をさせていただきました。

加えて、消防団の皆様をはじめ、

地域の方々との交流を通して、とても有意義な一日でした。

 

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