年別アーカイブ:2017年

魚沼基幹病院 救命救急・外傷センター
救命センタースタッフが不定期、順不同で書き綴ります。

新人看護師研修「急変対応シミュレーション」

救命センター霜垣です。

今回は、新人看護師研修で行った「急変対応シミュレーション」の様子をお伝えしたいと思います。

 

2部署合同とし、構成は前編・後編に分け、

それぞれの目標に向かい3人~5名を1Gとし1名づつシミュレーションし、

その後デブリーフィングを行い、目標達成に持っていく内容としました。

 

【前編】

目標:急変時の患者の状態をアセスメントができる

   急変時の初期対応が行える

   急変時にSBARで報告ができる

 

夜間帯の想定です。

患者さんがベッド脇に倒れている所を発見しました。

まずは人を呼んで、胸骨圧迫

シミュレーターを使い実際に胸骨圧迫・AEDを装着します。

AEDの装着と換気

はじめは、皆さん緊張した表情でしたが、

うまくできていましたよ。

デブリーフィングの様子です。

事前学習での資料を参考に「アセスメント・対応」を書き出します。

 

【後編】

目標:急変場面で指示通り動ける

 

先輩看護師が患者の急変に遭遇し、新人看護師に指示をします。

指示を受け、行動できますか?

 

BVMの準備

ヘッドレストを外します。

気管内挿管の準備

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苗場プリンスホテル 救命講習

救急救命センター看護師の渡部です。

先日オープン前の苗場プリンスホテルへ救命講習に行ってきました。

私は心肺蘇生法を担当させていただきました。

胸骨圧迫、AEDの使用方法、人工呼吸について実技を交えてお話させていただきました。

心臓突然死で年間7万人もの方が亡くなっています。

心臓突然死がいつでも、どこでも、誰にでも起こりうるということをわかっていただけたと思います。

 

実技では1人1体用意させていただき(南魚沼市の子供会、十日町PUSHUに資機材をお借りしました)、

110人もの方から一斉に胸骨圧迫、AEDの使用方法、人工呼吸を行っていただきました。

最初は皆さん緊張されて、ぎこちない動きでしたが最後にはスムーズにしっかりと実技ができていて安心しました。

苗場プリンスホテルには、今シーズンもたくさんのお客様が来られることが想定されます。

センター長の山口医師は

「もしかしたら、シーズン中心臓突然死が起こるかもしれない。今回の講習をその時に役立てて欲しい」と話していました。

今回皆さんが受講されている様子を拝見し、

何かあったときはスタッフの皆さんが、今日の学びを役立ててくれると思いました。

 

完璧でなくてもいい。

倒れている人がいたら、声をかけできることをしてください。

 

このメッセージが皆さんの心に残って、今シーズンを無事に過ごせることを願っています。

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10/24-27 日本救急医学会総会・学術集会にて演題発表

救命救急センター看護師 長谷川です。

 

10月24日から26日まで大阪で開催された日本救急医学会総会・学術集会に参加し、演題発表を行いました。

私が発表した演題は、看護師への教育介入によってせん妄患者の見逃しを防ぐことができるかという内容でした。

 

重症患者さんは、様々な病気の影響によって一時的に意識状態が変動し、現在の患者さん自身の置かれている状況がわからなくなるという症状が現れます。

この状態を「せん妄」といいますが、せん妄の状態が長引くと、病状がよくなった後も機能障害が続いたり、死亡率が増加してしまうといった報告もあります。

せん妄は近年注目されていて、今回の学会でも報告がいくつもあり、とても勉強になりました。

 

学会には、著名な先生方がたくさんいらっしゃって非常に緊張しましたが、そんな中で演題発表をやり遂げることができ、とても達成感を感じることができました。

これからの仕事に対するモチベーションも上がり、とても良い経験になりました。

 

ちなみに私は、大阪に行くのは2回目でした。

1回目は高校時代の修学旅行だったので、遠い昔の話です。

 

今回の大阪では、串カツ・お好み焼き・たこ焼き等々、おいしいものをたくさんいただきました。

まさに食い倒れの研修でもありました。

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2017年11月17日 トンネル訓練

救命救急センター看護師 勝山・田村です。

みなさん、八箇峠トンネル(仮)が今月の25日に開通しますヽ(^。^)ノ

 

南魚沼市と十日町市を結ぶ現在の国道253号は、曲がりくねった急勾配の道路です。

気象条件によって通行規制がかかる区間を抱える八箇峠を通過しています。

今回の整備によって、冬期においても安全で信頼できる交通が確保されます。

 

今回、八箇インターチェンジから野田インターチェンジ間の6.6キロメートルのトンネルが開通することとなりました。

その八箇峠トンネル(仮)で先日、事故対応訓練が行われ、当院DMATが参加してきました。

訓練内容はトンネル内で車両火災がおき、後続車両が交通事故を起こし、多数傷病者が発生するというものでした。

十日町地域振興局、十日町警察、十日町消防と連携を取りつつ運び出された傷病者を医療機関に搬送すべく、観察・処置を行いました。

今回の出動では、あの『コードブルー』で山ピーが着用していたものと同じ防寒用のユニホームに初めて袖を通してみました。

魚沼のような極寒の地でも活動ができると実感できました。

当院の「山ピー?」も汗を流していました。

 

初雪も降りました。

みなさま、安全運転をお願い申し上げます。

 

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人工呼吸器班の活動(VAP予防につなげる)

こんにちは。救急救命センター卒後2年目の看護師山口です。

今回は当救命救急センターで今年度行っている取り組みの一つ、

人工呼吸器班の活動の一部を紹介させていただきます。

 

今年度、人工呼吸器班ではVAP(人工呼吸器関連肺炎)の予防を重点課題としており、

救命救急センタースタッフの看護力向上を目指しています。

 

今回は当院で採用している人工呼吸器装着患者用の口腔ケア物品を適正使用するという視点で取扱業者に学習会を依頼しました。

そして、人工呼吸器班としてVAP予防の視点を絡めた学習会となるよう、集中ケア認定看護師を通して依頼をかけて学習会を調整しました。

 

気管内挿管中の患者さんは自分で歯磨きをすることが難しく、

菌を含んだ唾液などを吐き出せず、

飲み込み誤嚥してしまうことで肺炎を起こしやすい状況にあります。

 

そこで日々の口腔ケアの質や頻度、誤嚥を予防する為の手法が重要となり、

ケア提供者の手技次第でVAPを予防することにつなげることができます。

 

今回の学習会で、VAP予防の視点で口腔ケア物品を用いることによる効果や、

歯を磨くタイミング、磨き方、付属液体歯磨きなどの効果や正しい使い方など、

細かいところまで講義していただきました。

 

これからも人工呼吸器班の一員として、

スタッフ一人一人が人工呼吸中の看護ケアを意識して取り組めるように、

そしてVAP予防につなげるよう取り組んでいきたいと思います。

 

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第3回魚沼メディカルラリー開催

9月2日土曜日に第3回魚沼メディカルラリーが行われました。

県外からの参加もあり、大変中身の濃い内容となりました。

運営側も選手の皆様にも満足していただける内容だったと思います。

 

看護学生さんのスタッフ参加もあり、

いろんな職種の方とコミュニケーションを取る機会にもなり、

充実した1日であったと感じます。

 

主催者からもコメントが届いています。

 

 「参加くださった皆様、大変ありがとうございました」

 当院を始め、県内外の多くのスタッフ参加者のおかげで、

 第3回魚沼メディカルラリーを開催できました。

 

 今回は基幹病院を飛び出し、2会場で4ステージを作らせていただきました。

 私たち運営は、約5か月間、準備をしてまいりました。

 この苦労が見事に花開いたと感じました。

 

 年々参加人数も増え、今年は18チームからの応募がありました。

 なかなかすべての皆様にご満足いただける形とはなりませんでしたが、

 閉会式と懇親会で見られた「笑顔」はとてもうれしかったです。

 

                         救命センター 田村・霜垣

 

 

 

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シミュレーション研修開始

救命センター・クリニカルコーチ会委員長の霜垣です。

今年度魚沼共育トレーニングセンターが院内に開設されたことに伴い、

院内教育にさらに力を入れています。

 

6月に委員6名で県外のシミュレーション教育研修に参加しました。

集合研修及び現場教育にシミュレーション教育を取り入れ、

看護実践力の向上に繋げていきたいと考えています。

 

まず第一歩として、

新人・現任教育委員会合同で「院内シミュレーション教育研修」を企画しました。

シナリオ・目標を設定し、

実際に卒後2年目の看護師3名を対象にシミュレーション研修を実施しました。

 

研修内容をビデオ撮影し、

その後実際に現場で指導に当たるスタッフへビデオを見せながら、

シミュレーション教育の流れを共有しました。

 

今回の研修に参加した卒後2年目の看護師より

「アセスメントをしながら対応することが難しかった」

「緊急時は焦ってしまうので、シミュレーションできて勉強になった」

等の意見がありました。

 

これらの研修を充実させて、

今後は地域の指導者も一緒に学べるような企画を考えていきます。

 

研修風景を一部紹介します。

【デブリーフィングの様子です】

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チーム医療について

こんにちは、救命センター霜垣です。

今回はチーム医療についてお伝えします。

 

集中治療領域において、他部門との連携は重要です。

患者さん1人1人により良い医療を提供するため、

当院救命センターでは、毎朝回診時、

他部門からの意見を取り入れて医療を行っております。

 

開院し3年目であり、まだまだ未熟なところもありますが、

他部門の力を借り「チームワーク」で頑張っています。

 

 

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当院の新人教育

こんにちは。救命救急センター・新人教育WG サポーターの山下です。

今回は、魚沼基幹病院の新人教育について書きたいと思います。

 

当院の新人教育では、クリニカルコーチ・タスクトレーナー・サポーターを設け、新人さんが少しでも働きやすいように日々奮闘しております。

それぞれ、どんな役割かといいますと、、、

 

◎クリニカルコーチ・・・看護実践において、看護技術・基礎能力を発展させ、医療チームの一員として看護の役割を果たしていけるよう支援を行う。

◎タスクトレーナー・・・クリニカルコーチのマネジメントに従い、日々の業務の中で看護技術の指導を行う。

◎サポーター・・・新人看護師が、スムーズに部署の環境や業務に慣れ、積極的に動くことができるように精神的なサポートを行う。チーム及び部署全体で統一した介入ができるようにするための情報共有の窓口となる。

 

なんだか堅い言葉が並んでしまいましたが、、、要は、新人さんの成長・心の健康・看護の楽しさの発見などなど、「看護師になってよかったな」と思ってもらえるような指導を提供するべく、強力なバックアップ体制を整えているということなんです!!

 

具体的にどんなことをしているかというと、月1回の教育担当者会議・面談・日々終業後の振り返り・技術習得のための練習(先輩は、腕だってお貸しします!)、そして何より、コミュニケーションを欠かしません!

 

< ドキドキ☆採血練習 >

 

とはいえ、「教育は部署全体でするもの」です!重要なのは、新人教育担当で得た情報や決まった方針、新人さんが抱える悩みを部署全体に知ってもらえるように働きかけること!日々試行錯誤しています。

 

< 各チームファイルで新人さんの情報を共有 >

 

救命救急センターには、尊敬できる先輩看護師がたくさんいます。

「こんな看護師になりたいな」と思える看護師がたくさんいる環境は、大変恵まれた環境だと思います。未来のスーパーナースのみなさん、ぜひ魚沼基幹病院で一緒に働きませんか。

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早期離床は治療の一環

早期離床班 リーダー田村です。

先日、早期離床の研修で

兵庫県の神戸市立中央医療センターに行ってきました。

 

早期離床とは術後の合併症の予防や創傷の治癒を促進させるだけでなく、

早く自宅へ戻れるようになる!

なんていう利点もあります。

 

入院して手術をしても昔みたいに「安静に寝ていてください。」ではなく

翌日からなるべく「動きましょう。」というように変わってきています。

救命救急センターでも可能な限り離床を促していきます。

 

神戸市立中央医療センターでは早期離床=リハビリというよりは

治療の一環としてとらえており、理学療法士が綿密にスケジュールを組み、

重症患者には複数回介入をしていました。

 

当院が開院して3年目。

皆さまを入院時から退院を見越した援助ができるよう、

活動していきます。

 

 

しっかり学んでしっかり堪能してきました(^-^)/

 

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