第50回日本脊椎脊髄病学会学術集会で優秀演題に選ばれました!

基幹病院ブログ

こんにちは。臨床工学技士の遠藤です。

もしかしたら臨床工学技士という職種をご存じない方もいらっしゃるかもしれません。臨床工学技士は病院内で使用される医療機器に関わる職業です。

 

 

(出典:Journal of Spine Research, https://doi.org/10.34371/jspineres.2021-0064)

当院ではUKBリサーチという院内研究発表会が開院時から毎年行われています。去る2020年のUKBリサーチで『腰椎椎弓根スクリュー挿入術におけるスクリュー電気刺激誘発筋電図の有用性』という演題を発表しました。これは脊椎外科手術で背骨に挿入した特殊なスクリューが問題ない位置にあるか、術中に確認する方法を評価した研究で、この演題は病院長賞に選ばれました。その後、UKBリサーチでいただいた質問やご意見を参考に演題をブラッシュアップし、日本の脊椎外科医が一堂に会する第50回日本脊椎脊髄病学会学術集会(2021年4月)に登録し、発表する機会をいただきました。その学術集会で発表された数多くの演題の中から、私の発表が優秀演題に選ばれました。優秀演題の演者は私以外、全員医師でした。

 

 

スクリューが正しい位置にあるか確認するための神経モニタリング装置(筆者撮影)

 

脊椎外科手術で使用されるスクリュー(インプラントメーカーの許可を得て掲載)

 

 

臨床研究は日進月歩で刷新される検査や治療などの有効性を検証し、患者さんに還元することなどを目的として行われます。当院では医師以外、すなわち看護師や私のような医療技術職なども、活発に臨床研究を行っています。その臨床研究を多職種で議論するUKBリサーチは、学術的、教育的にも非常に有意義なイベントです。今年もUKBリサーチ2022が開催されます。私は今年も応募する予定です。

 

最後に今回大変栄誉ある賞を受賞できたのは、いつも丁寧にご指導いただいている平野先生および整形外科の諸先生方、臨床工学科のスタッフの協力のおかげです。この場を借りて御礼申し上げます。これからも患者さんに真摯に向き合い、研鑽を積んでいきたいと思います。

 

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