緊急事態発生!? ~もしも電子カルテが止まったら~

基幹病院ブログ

皆さんこんにちは。診療情報管理室 春日です。

 

突然ですが、皆さんは「電子カルテ」をご存じでしょうか。

 

「電子カルテ」は、これまでは紙に手書きしていたカルテ(診療の経過)をパソコン上で記録することができたり、採血やCT、MRIなどの検査をパソコン上で指示を出すことができるなど、とっても便利なシステムです。

 

その一方で、コンピュータである以上、壊れたり、コンピュータウィルス感染や地震等の災害で急に使えなくなったりする可能性もゼロではありません。

 

そこで今回、「もしも電子カルテが使えなくなったら」という想定で訓練を行いましたので、その様子をご紹介します。(僭越ながら、患者さん役は私が務めさせていただきました。)

 

まず医師が必要な検査等の指示を手書きで記入し、それに基づいて看護師が患者さんの名前や生年月日を検査用の書類に書いていきます。

 

 

 

すべての用紙に患者さんの情報を書かなくてはならないので、いくつも検査があると書くだけでも大変な労力です。「腱鞘炎になりそう・・・」という声も。

 

また、医師や看護師だけでなく、検査科や放射線科、薬剤部などとも協力し、院内全体で訓練を行いました。

 

CT室での検査訓練の様子

処方されたお薬

 

訓練後には反省会を行い、参加したスタッフからは「手書きは非常に時間がかかる。読み間違いが発生する可能性もあるのではないか」、「検査伝票の運用で疑問点が生じた」などの声が聞かれ、様々な気づきや課題を洗い出すことができました。

 

今回の訓練からの学びを通して見直しを行い、災害時や万が一のシステム停止時などにも病院としての機能を十分に果たせるよう、準備を継続していきたいと思います。

 

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