薬剤部

ごあいさつ

薬剤部長

関口 陽子

(せきぐち ようこ)

近年、医療の高度化、多様化に伴い、病院薬剤師を取り巻く状況は大きく変化し、薬剤師の求められている役割も変化しています。2010年には厚生労働省から「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」の医政局長通知が出され、その中でチーム医療の中での薬剤師の役割が明確に打ち出されました。

更に、2021年には「現行制度の下で実施可能な範囲におけるタスク・シフト/シェアの推進について」の通知が発出され、プロトコールに基づく薬物治療管理(PBPM)の導入による処方支援など薬剤師が担うべき業務の重要性が増しています。

魚沼基幹病院薬剤部では、チーム医療の推進のなかで良質な薬物療法の提供と医療の安全確保に貢献するという基本使命の下、医師、看護師等の他の医療スタッフとの連携の中で果たすべき役割を常に考えていきます。病棟での薬剤業務は、調剤や注射薬管理部門等の薬剤部基本業務との併任で担当しています。患者さんへの服薬指導や薬剤の種類、投与量、投与方法の確認、持参薬チェックなど可能な限り関わるようにしています。がん化学療法においては、レジメン監査、副作用モニタリングと対策立案や処方提案など、安心安全な薬物治療に貢献していきます。また、薬剤部基本業務では安全面を重視したシステムを運用しています。様々な監査システム、自動払い出し装置は、その効果を発揮しています。

薬剤部では、薬物治療に対する患者さんの理解を深めることで患者満足度の向上を図り、医療の質向上と医療経済に貢献することを目指しています。その実現のために、薬剤師の業務としてエビデンスをつくり、実績を蓄積していくこと、薬剤のジェネラリスト、さらにはスペシャリストとして幅広い知識を習得した信頼される薬剤師を育てたいと考えています。

部門概要

幅広い薬剤部の業務を限られたスタッフで運営するため、薬剤部では種々の業務にSPDを導入しています。同時に、安全の確保のため、調剤部門では画像監査システムや充填監査システムを、注射・薬品管理部門システムでは注射薬自動払出装置を運用しています。基本業務を効率化することで時間を確保し、病棟業務や各チームへの参画に積極的に取り組んでいます。
また、業務で得られたエビデンスを学会発表という形で実績を積んでいます。

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