
寺島 健史
診療情報管理室長
当院では、診療の経過を記録するための電子カルテシステム、X線写真、CT・MRI画像などの放射線画像を保管し閲覧するための医用画像管理システム、診療にかかわる費用を計算する医事会計システムなど多くのコンピュータ・システムが作動しており、これらを総称して「医療情報システム」と呼びます。
医療情報システムは、当院で提供する最先端の医療を支え、なおかつ安全・安心な医療を提供するうえで、大変重要な役割を担っています。さらに、当院の医療情報システムはスマートフォン・タブレットの活用や魚沼地域医療連携ネットワークシステム「うおぬま・米(まい)ネット」との統合など、全国的にみても先進的なシステム構成となっています。
診療情報管理室では、これら医療情報システム導入にあたっての指針の策定、安定稼働のための保守・管理、システムに蓄積された各種データの抽出や集計・分析といった業務を行っています。
また、診療の現場では日々さまざまな「診療に関係する記録・文書」が発生します。電子カルテ上で直接入力される記録もあれば、患者さんの署名入りの同意書など紙文書の記録もあります。これらを適切に保管・管理する「病歴管理」も診療情報管理業務のもう一つの柱となっています。例えば、院内で発生する紙文書(毎日700~800件)については、スキャンセンターで一括してスキャナ取込を行い、電子文書としてシステムに登録する作業を日々行っています。
最先端で質の高い、それでいて安全・安心な医療を提供するために不可欠な、医療情報システムの運用および診療記録の管理に万全を期します。
部門方針
- 安全・安心な医療を提供するため、いつ、誰が、どのように医療行為を行ったかを確実に記録に残すことができる医療情報システムの構築と運用を行います。
- 診療に関するさまざまな記録・データを適切に保管・管理し、より質の高い医療の提供に貢献するとともに、教育や研究に活用するための支援を行います。
- スマートフォン・タブレットの活用や地域医療連携ネットワークシステムとの統合など、先進的で魅力的な医療情報システムの構築と運用を行います。
部門体制と業務内容
1. 医療情報システム管理部門(3F 診療情報管理室)
- 医療情報システム・院内ネットワークの構築設計および保守・管理
- 医療情報システムの運用指針の策定と院内周知
- 医療情報システムに蓄積された各種データの抽出・集計・分析
主任 1名
看護師 1名(兼任)
スタッフ 4名
2.病歴管理部門
- 入院患者の退院サマリなど診療録・診療諸記録の管理
- 入院・外来患者の紙文書のスキャナ取り込み
- がん患者の各種データ登録
主任 1名
病歴管理(1F 医事課) スタッフ2名
スキャンセンター(3F スキャンセンター) スタッフ 2名
教育方針
平成30年度(2018.4~2019.3)
論文(原著)
寺島健史. 医療の質と安全の向上のための診療情報管理士の役割 院内全診断報告書の一括管理と開封督促による未読インシデント防止のための取り組み. 診療情報管理 30 (2): 102-103, 2018.
学会・研究会・講演会
寺島健史. 院内全診断報告書の一括管理と開封督促による未読インシデント防止のための取り組み. 第44回診療情報管理学会学術大会, シンポジウム, 新潟, 2018/9/21.
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