ごあいさつ
臨床工学科副科長
勝又 稔
(かつまた みのる)
臨床工学部門は、医療機器のスペシャリストとして、医師の指示のもと、様々な医療機器の保守点検・管理・操作等を行っています。当院の役割である三次救急・高度医療を提供する上で、医療機器の存在は必要不可欠です。魚沼地域に今までなかった高度な医療機器が導入されましたが、それらの医療機器の安全使用は当然であり、医療機器の管理・運用のスペシャリストである臨床工学技士が担う役割や期待は大きくなっています。
2021年5月28日、「良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律 (令和3年法律第49号)」が公布され、臨床工学技士の業務範囲が拡大されました。医師のタスク・シフト/シェアに貢献することが求められる中、院内全体の役割分担を鑑みて当科としても業務を拡大していきたいと考えています。地域の皆様に安心して診療を受けてもらうことができるよう、日々取り組んでいます。
輸液ポンプ、シリンジポンプ、経腸栄養ポンプ、人工呼吸器、生体情報モニタなど院内各所で使用する様々な医療機器を中央管理化し、使用後の点検や定期点検を行い、いつでも安全に使用できるように管理しています。臨床においては、手術室、透析室などで、人間の肺や腎臓等の機能を一時的に補助・代行する人工呼吸器、血液浄化装置などの生命維持管理装置を含めた様々な医療機器の操作、点検、管理を行い、質の高い医療を提供するために多職種と連携して診療に携わっています。
当院の臨床工学技士が担う業務は多岐に渡るため、各分野を月毎にローテーションして幅広い業務を経験できる体制を取っています。その中でセクション担当者を置き、専門知識や技能の向上にも努めています。
部門紹介
臨床工学技士 | 10 | 名 |
平日時間外・土日祝日の緊急時:院外拘束者にて対応
輸液ポンプやシリンジポンプ、人工呼吸器など院内各所で使用する様々な医療機器を中央管理し、使用後の点検や定期点検を行い、いつでも安全に使用できるように管理しています。看護部と連携し、各種研修も開催しています。
経皮的心肺補助装置(ECMO)や血液浄化療法をはじめとする高度な医療を提供しています。人工呼吸器や除細動器など、救命の現場で使用する医療機器の管理を行い、夜間・休日を含め常時対応できる臨床工学技士を配置し、不測の事態に備えています。
医師や看護師と連携し、外来・入院患者さんの血液透析を行っています。安全な透析治療を提供できるよう水質管理と透析装置の安全管理に努めています。特殊血液浄化療法やシャントエコー検査は臨床工学技士が中心となって対応しています。
安全に手術を受けていただくために、医療機器の使用前点検や術中の操作が主な業務です。麻酔器や生体情報モニタ、内視鏡手術で使用するカメラ装置の使用前点検を行っています。手術中は神経モニタリングやナビゲーション装置などの高度医療機器を臨床工学技士が操作し、手術をサポートします。
看護部と連携し、輸液ポンプやシリンジポンプの新人研修や静脈注射研修を実施しています。新規導入する医療機器や部署から要望があった医療機器(人工呼吸器、植込み型心臓デバイス、生体情報モニタなど)の研修会も積極的に実施しています。
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