基本情報
腎臓内科では、蛋白尿や血尿がきっかけで発見される腎炎やいろいろな原因で起きる急性腎障害、緩徐に腎機能が低下する慢性腎不全など多くの病態の検査・治療を行っています。加えて、末期腎不全となり、腎代替療法(血液透析・腹膜透析・腎移植)が必要な方へは、治療法の選択を支援したり、選んだ治療のために必要な手術も行います。腎疾患が疑われる異常がある場合には、早めに病院を受診することが大切です。われわれは腎疾患の診療だけではなく、体全体を見ることも心がけています。病気があっても普通に生活できるように医療の面から支援を行います。
血尿・蛋白尿などの尿異常から発見される病気です。発症直後は自覚症状は無く、自発的に検診などを受けないと発見される機会を逃してしまう可能性があります。通常、腎生検という検査を行い診断を確定させた後に治療を行います。腎生検のために、約1週間の入院が必要となり、その後の治療内容により入院期間が決まります。
急激に全身の浮腫が生じ、尿検査で大量の蛋白尿を認める疾患です。入院の上、腎生検で確定診断後に、免疫抑制薬(ステロイドなど)で治療を行います。入院期間は4~8週程度必要な場合が多いです。
何らかの原因で時間をかけて腎機能が低下した状態の総称です。腎臓の本来の役割である、水分調整、電解質維持、ホルモン臓器としての機能が障害されます。病態に応じて、症状を取り除く治療が行われます。薬物などで、機能の代替が困難になった場合、腎代替療法が必要になります。当院ではライフスタイルに合わせて、血液透析、腹膜透析のどちらかを選択していただけます。また、ドナー候補がいる場合には腎臓移植の準備を行い、移植可能な施設へ紹介することも治療選択肢に加わります。