お知らせ

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2023年12月 新型CTを導入しました

当院は、2023年末に県内では初、国内でも数台しか稼働していない(2023年3月現在)GE HealthCare社製の最新CT「Revolution Apex Elite」を導入しました。

新型CTでは、撮影範囲を従来の2倍の80mm、撮影方式によっては最大160mmの広範囲にまで広げられ、ディープラーニングを用いた画像再構成技術と組み合わせることで、息を止められない患者さんに対しても、少ない負担で診断に十分な画像を撮影できるようになりました。また、CTが体の周りを1回転するだけで心臓全体を撮影することも可能です。高速撮影技術を最大限に活かして、立体画像に時間変化を加えて4次元的に診断することができるようになり、心臓の弁の状態を診ると同時に全身の血管も評価することができます。

この他にも、電圧の異なる2種類のX線を用いたデュアルエナジー撮影によって、造影剤使用量を大幅に低減することが可能になるなど、新たな付加価値を見出せる装置です。

新型CTの「からだにやさしい」ポイント

  • 高速撮影とディープラーニング画像再構成技術により、従来装置と比べて撮影時間を短縮し、被ばく線量を低減した撮影が可能になりました
  • デュアルエナジー撮影機能によって、造影剤を減量しても診断に十分な画像撮影が可能になったため、腎機能が悪い患者さんには造影剤の使用量を積極的に減量しています
  • 心臓検査では、心拍数の高い患者さんや不整脈の患者さんであってもブレのない画像を撮影することができます

当院の新型CTで撮影した画像

◇ 心臓CT

動脈弁が開く収縮期においても弁がわずかしか開いていない様子がよく分かります。(黄色矢印)

拡張期
収縮期

◇ 冠動脈CT

心拍数が94bpmと心拍数が高い患者さんですが、冠動脈のプラークの状態(黄色矢印)や軽度の狭窄(緑色矢印)がしっかり描出できています。

◇ 左膝CT

デュアルエナジー撮影による物質弁別画像で通常撮影の画像では分からない骨挫傷の様子が鮮明に分かります。(黄色矢印)

◇ 新生児胸部CT

生後22日目の患者さんで撮影時に息を止めることはできませんが、ブレのない画像が撮影できます。

研究実績

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