医療機関の方へ
当科は、消化管ならびに腹腔内臓器全般の炎症性疾患から腫瘍まで、急性期・慢性期を問わず、院内外のエキスパートとも連携し、幅広い病態へ高度専門医療を提供しています。さらに脳・心臓以外の血管内治療を分担し、高エネルギー外傷などの急性期医療にも重要な役割を担っています。また、大腸・胃・膵臓・肝臓など、我が国のがん死亡原因の約60%を占める消化器がんを中心に、当院のゲノム医療を主体的に推進しています。
肝障害は、蔓延するメタボの診断契機となる場合が少なくありません。AST・ALTは評価時肝細胞障害の定量指標ですが、メタボの病期評価には肝線維化の定量的評価が有用です。当科では、肝線維化の代価指標として、MRエラストグラフィーと超音波による2次元せん断弾性波速度による非侵襲的な肝硬度測定を行っています。AST・ALTの値は肝線維化の進行度と相関しませんので、AST・ALTの上昇が僅かでも、肝硬度の測定をご検討ください。