医療機関の方へ
高齢になればなるほど、多くの合併症を持っています。また、二つ以上の疾患を並行して治療するケースもあります。そのような症例のために、総合診療科が設けられています。他の病院では、「どの科にかかればいいかわからない」「異常がないといわれたが治らない」などの訴えをもつ外来患者さんが総合診療科を受診します。これに対して、当院では複数の問題(‘疾患’とは限りません)を持つ入院症例を対象に診療を行います。
急性胃炎だと思ったら急性虫垂炎だった、熱が下がらないと思ったら悪性リンパ腫だった、繰り返す肺炎だと思ったら間質性肺炎だった、鉄欠乏性貧血だと思ったら大腸がんだった、誤嚥性肺炎だと思ったら偽痛風だった、逆流性食道炎だと思ったら急性心筋梗塞だった、伝染性単核球症だと思ったらS L Eにともなう血球貪食症候群だった(いずれも実際にあった症例です)、など枚挙に暇がありません。