医療機関の方へ
呼吸器科では、口・喉から気管・気管支を経て肺に至る気道や、胸膜および縦隔に起こる疾患を対象とします。COVID19、肺炎、結核などの感染性疾患、喫煙を主な原因とする慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息に代表されるアレルギー性肺疾患、間質性肺炎などのびまん性肺疾患、日本人死亡原因一位の肺がんなど、数多くの疾患が含まれます。当科では様々な検査を駆使して、より早い診断と適切な治療を目指します。
呼吸器疾患のうち、見逃してはならないのは肺がんと肺結核です。肺がんは治療の遅れが生命に関わり、肺結核は診断の遅れが集団感染に繋がります。特に初期の肺がんは無症状のことが多く、振り返ってみると過去の胸部レントゲンに写っていたということも稀ではありません。また、結核に特徴的な症状はなく、長引く咳で検査をしたら実は周りに結核菌をまき散らしていた、ということになりかねません。